メイドになりきった店員が、客を「主人」に見立てて給仕などのサービスを行う喫茶空間のことで、主に日本に展開し存在する飲食店の一種である。(メイド喫茶 - Wikipedia)
入店すると、可愛らしいメイドさんが「お帰りなさいませ、ご主人様」と出迎えてくれる…多くの人がこのやりとりを頭に思い浮かべることでしょう。
大方、実態はイメージ通りであると思われます。
ただ、あなたは知らないはずです。メイドカフェには何があるのか、何が行われているのか。
このブログでは僕の実体験をもとに、メイドカフェの世界とそこでの思い出を綴ろうと思います。
大学生の春休み、僕は東京散策をしていて特に楽しい場所に巡り合えず途方に暮れていました。
そこで目を付けたのがメイドカフェでした。以前から憧れに近いものを抱いていたし、このような時にしか行けないだろう、と。
アキバ周辺のメイドカフェを調べるといっぱいあるなーという感じでしたが、取り敢えずスタンダードな印象を受けた、アキバに4店舗展開する某店へ行くことにしました。
初めての帰宅(界隈では入店のことをこう呼ぶらしい)にも関わらず、気合が入りすぎて開店と同時に突入するという暴挙をかましてしまうも、可愛いメイドさん数名が歓迎してくれました。
「お帰りなさいませ、ご主人様~」
本物が聞けた。そして店内は甘い香りに包まれており、すこし現実離れした空間が広がっていました。
猫耳の店員さんに案内されたサービスは大体次の通り。
・チャージ料600円にワンドリンク必須。(コーヒーで600円とかだった気がする)
・初心者向けメニューはランチセットにスイーツ。
・メイドさんとチェキが撮れるサービスあり。
ビギナーメニューを注文したところ、ドリンクのラテアートに描く絵をリクエストできるとのこと。僕は『チェンソーマン』のポチタでお願いします、とリクエスト。しかしその時はまだアニメ化前、メイドさんは『チェンソーマン』をご存知なかったようで、ぽかーんでしたがスマホで調べてくれて素晴らしい出来栄えのポチタを描いていただきました。
すごくないですか?
もちろん、味のパフォーマンスが向上する効果のある呪文をメイドさんと一緒に唱えるあのくだりも順調にクリアしました。初めてならいっそ恥ずかしがらずに、メイドさんのテンションを上回るくらい全力でやった方が楽しめると思います。玄人客と思しき人たちは流していました。
食事中は店内のメイドさんたちが定期的に話しかけて下さり、丁寧に話してくださる方、フレンドリーに話してくださる方様々で、僕のつまらない話も楽しそうに聞いてくれるので優しさに包まれました。(ただイチゲンということもあり、大体は「どこから来たんですか?」と聞かれ、RPGの初めて行く村みたいになった)
食後にはメイドさんとツーショットチェキを撮影でき、好きなポーズを一緒にしてくれてとてもドキドキしました。
お店を出る頃には口角があがり、幸せな気持ちでスキップして帰りました。(高かったけどね…)
訪れたメイドカフェは店舗によって時代設定が異なり、それぞれの世界観を楽しむことができるようでした。
折角なのでほかの店舗にもお邪魔しまして、非常に素敵な思い出を作ることができました。大学に入学して以来カラカラだった心に少しときめきを感じました。
これを読んでくれている人の中には、これからメイドカフェに行くかもしれない方、どのお店に行けばいいか分からない方もいるかもしれません。
迷ったときには、それぞれのお店のツイッターを見ることをお勧めします。その日出勤しているメイドさんに可愛いなーと思う人がいれば行ってみるのが良いと思います。
後日談。
春休みが終わり、メイドさんと撮ったチェキを見返して、また行きたいなーとか思っていたわけですが。ある日メイドさんのツイッターを見てみると…(とあるメイドさんのファンになっていた)
メイドさんを卒業します!(ババーン)
ひょえーマジすかー。
悲しくてそれ以来メイドカフェに行くことはなくなりました。
行けばきっと楽しい時間を過ごすことができます。
個人的には良い思い出が沢山あってとてもお勧めできるので、あなたも一度メイドカフェに行ってみてはいかがでしょうか。