バイトが楽しいとか言っている人は妖怪か異星人

最近、塾のバイトを辞めました。

バイトは自分にとってなかなかのストレスで、終盤はずっと「行きたくないなー」と思いながらも、教室に入る前に呼吸を整えてなんとか続けていました。

それがやっと辞めることが出来てハッピーという感じで、気づけば毎日バイトのことに考えを奪われるなんてことが無くなると思うと清々しい思いです。

 

このブログには、そんな嫌で嫌で仕方なかったバイトの話を書き残そうと思います。

 

バイトが嫌だった理由

まず、面接の時点から不穏でした。

その塾の責任者、いわゆる塾長と向かい合わせになって希望の勤務時間などについて聞かれるという構図だったのですが、面接中塾長は僕と一度も目を合わせませんでした。(質問する時も僕がそれに答えるときも、ぶっとい指でパソコンをカタカタして威圧感を出していた)

うわー、怖そうだな―、採用されたら断ろうかなーとか思っていたら、「じゃ、さっそく明日にでもお願いしたいので」と言われてしまい、先手を打たれた状態で勤務がスタートしました。

後に理解しましたが、この塾長はパワハラ上司でした。

入ったばかりの時、塾のシステムさえ何もわからなかったのに使い倒されて、ミスしたら怒鳴られたなー。

塾長の仕事として、生徒の保護者との面談や新規客の説明対応があるのですが、彼は面談後に保護者や生徒の陰口を僕に伝えてよく感想を求めてきました。僕は苦笑いで彼の言い分に同意することで思考をやめていました。上司が常に他人の陰口を言っていたら誰だってウンザリすると思います。

もうほんと、この塾長のことが大嫌いだったので、バイトに行くのが憂鬱で堪らなかったです。

 

バイトが嫌だったもう一つの理由が、生徒との人間関係です。

小中学生は基本勉強のモチベーションが低くて、中学生はその中でも真面目に取り組んでくれるものの、小学生のワガママは酷くて…

例えば、前の授業で扱ったことのある内容をパッと質問したとします。

こちらとしては、最悪「分からない」「何も覚えていない」と言われても前の範囲に戻って確認するという対応をとることが出来るので、反応してくれるだけでいいんです。

しかし、僕が担当したクソガキもとい困った生徒の中には、声を発さずに答えを手元の紙に書くとか、声をかけても黙ったまま無反応になるなど…

  俺は講師であって先生じゃねえんだよ!

と叫びたくなることが沢山ありました。

また学年に限らないことでいえば、明らかに宿題の解答を見て答えだけ書いてきたんだろうなーというプリント、そんな理由で?と聞き返したくなるような欠席理由(親に言わせる)など、すべての年齢に通じる人間のずるさみたいなものを感じました。

前々からすこし気づきかけていましたが、僕は子供が苦手だと確信しました。

高校生との授業は楽しかったです。

 

一方で、真面目に授業に取り組んでくれる生徒には、こちらもやる気に応えてさらに良い説明を心がけるのですが、バイト後帰宅した時に「もっといい説明できたなー」と後悔して自己嫌悪に陥るというのが別のしんどさを感じました。

 

バイトで身についた唯一のスキル

塾のバイトで一つだけ身についたスキルがあります。

それは、電話の最初に塾の名前と自分の名前を入れたテンプレートをスラスラ言えるようになったことです。

これに尽きます。無駄。

 

良い思い出は何もありませんでした。

まあ働いた分妥当な給料はいただいたので、まさに時は金なりというか、時間を差し出してお金に換えるということを経験しました。

 

バイトなんてするもんじゃないです。

別に欲しいものもないのに何のためにバイトをしたんだっけ…

そうだ、思い出した。僕がバイトをしようと思ったのにはとても痛々しい理由があったのだった。

 

それではまた。