hyper-vegetarian.hatenablog.com
これの続きです。
前回のブログで綴った通り、少年期には趣味を共有できる同世代の子供には巡り合えず、少年時代の実父と心の中で語り合っていたわけでありますが…
毎日の塾通いの甲斐あって少年は第一志望の中学校に合格、入学することに。
そこで生まれたのは有り余る時間。
進学過渡期、僕はまたしても自分を虜にする運命の漫画と出会うのでした。
それまで読んできた漫画のどれとも違う、独特の世界観と刺激的な設定から多大なる影響を受け、僕の学生生活は中学二年生からのスタートとなりました。
"スタンド"の発明には心震えたものです。
個人の精神エネルギーが様々な形で能力を発揮する表現について、あそこまで明確に描写した例は見たことがなく、パッと思い浮かぶ中では『うしろの百太郎』くらいでしょうか。(わかってくれると嬉しい。つのだじろう先生大好き)
ですがスタンドは能力・姿形のバリエーションが豊富で、まさに荒木飛呂彦先生の発明だと思います。
NHKで放送された『SWITCHインタビュー達人達』という番組にて、荒木先生と作曲家の千住明さんが対談した回は録画して何十回も観ました。(しかしそのテレビが静かに息を引き取り、二度と観れなくなったとさ)
中学生時代、心のよりどころは常にジョジョでした。
クラス会に行かず自宅でジョジョASBの吉良吉影参戦PVを観て、かっこいいなーと興奮していたのが良い思い出です。
荒木先生…「ありがとう」…それしか言う言葉が見つからない…
中学での生活が新鮮さを失ってきたころ、僕はまた別の作品に恋に落ちました。
『血界戦線』
血界戦線との出会いは実はアニメが先でした。
というより、アニメ2話のサントラである『Catch Me If You Can』がCMで流れており、迫力ある映像も相まって一瞬で心を掴まれました。
個人的に血界戦線は原作コミックをまず手に取ってほしい。
アニメも作画が綺麗でアクションも素晴らしいのですが、アニメのスピードで細かいネタを追うためには見る側の時間分解能がかなり高く求められと思うのです。
例えば(若干のネタバレ)「ラン!ランチ!!ラン!!!」というエピソードで、レギオカ千兄弟が(モビルスーツ的な)中華製兵器を大量に仕入れたという説明があるのですが…
この時点で読者は、兵器の見た目から、彼ら千人の兄弟が兵器に乗り込んで突入する展開を思い浮かべるわけです。
しかし、実際に主人公たちの前に現れたのは兵器の一部を右腕に取り付けて、ほぼステゴロで突入する異形たち。
つまり彼らの身体は大きすぎて、兵器は腕を覆うことしかできなかったという裏切りの展開が楽しめるのです。
ここがアニメでは飛ばされていて惜しく感じました。
ただ、アニメはホワイトとブラック、絶望王というオリジナルキャラが多数登場して展開も面白く、彼らすべての声優を担当した釘宮理恵さんの職人技に舌を巻きました。
大体一話完結の主人公たちの日常を描く本作品ですが、第2部にあたるB2Bに進んでからヴェネーノ、ヴェネランダが登場した際にはとても熱くなりました。
まさか、無印でちょい役だったヴェネーノがあんなに活躍するなんて誰が予想したことでしょう。
ヴェネランダかなり好きなのでまた登場してほしいです。
内藤泰弘先生お願いします。
ここまでが僕のパーソナリティを大きく決定づけた漫画たちとなります。
これより後に出会う漫画にも深い思い入れがありますが、それに紐づくエピソードなどは少ないかもしれません。
ひとまず我が漫画遍歴はここまでといたしまして、漫画の話はまた語りたくなった時に書こうと思います。
それではまた。